個人的におすすめな会津大の授業

 

おすすめの授業を少しだけまとめておきます。本当はとった授業を全部書いておきたかったのですが、時間もなく、授業の構成・編成が変わりそうなので最初の学期のみでやめておきました。

 

授業の感想については個人差がかなり出ます。あくまで一個人の感想であり、知識量や好み、相性によって変わると思うので参考程度にして下さい。演習中心・技術習得系の授業は個人的には良かったのですが、これは書いても個人差で全くアテにならないので書いていません。(例えば、Javaのプログラミングの授業でこの項目っていらなくない?足りなくない?古くない?など)

 

・離散系論

授業の名前は他の大学や、本で見ると「離散数学」の方がよく使われている気がします。これは必修ですが、この授業をきちんとやると数学へのアレルギーが少しとれると思います。おそらく自分も含め、あまり高校の頃に詳しくやってないと思うので、集合や論理などが重要です。論文の中には、新しいアルゴリズム(計算方法)の説明などでデータの集合をV×Sとする、などと普通に出てきます。

 

・ソフトウェアスタジオ もしくは ベンチャー体験工房 6(番号が変わるかも。ユニシスの方がいらっしゃるものだと思います。)

プログラミングはある程度習っていて、SEになりたい人向け。仕事では、プログラミングだけでなく、話を聞くのもめちゃくちゃ大変って実感できます(一般的にコミュ力が高いと言われる文系でSEにつく人が多い理由がわかる)。

お客さんにどんなシステムを作りたいかを聞いて、設計できるようにする要件定義の練習と、実際にプログラミングをして作る練習、それら全体を回すプロジェクト管理の練習です。たぶん、この授業をとるとソフトウェア工学概論は学習効果があがると思います。

 

・天文データを用いたRによる統計解析入門(卒業単位に加算できない自由科目)

データサイエンスやビジネスアナリティクスの分野に進みたい人向け。確率統計を勉強してから、2年の後期以降がオススメ。

内容は分析手法の紹介。使うデータは天文学で学問系ですが、分析手法自体は普通のビジネス系のビッグデータ(特にツイッターのデータや、アマゾンみたいなECサイトの購入した人のタイプ・購入履歴などのデータ)を分析したり(データサイエンス)、分析したことから会社のサービスや商品の売り方を提案したり(ビジネスアナリティクス)するのにも使われます。ちなみにニューラルネットワークというのもやりますが、これは最近人気のある(?)機械学習の手法の1つで、ディープラーニングの基本的な部分です。

 

・応用幾何とトポロジー

将来留学したい、海外で働きたい、数学好き、モチベーションが高い人など。

前半は実数の連続性(自然数、整数、有理数無理数って細かくしてったときに、実数ってホントにちゃんと数学的にあるのかを考える)といってしまえばそれまでですが、結構細かく厳密にやっていると思います。

ネイティブレベルの英語のスピード×高レベルな数学の内容で、難易度が一番高い授業の1つだと思います。登録しておいて、見るだけ見て、あとからやめてもいいと思います。後半はもはや何いっているか授業中には1ミリも理解できないかも。この授業が余裕な人は、就職するより、海外の大学院を受験した方が良いと思います。正直、そんな人は英語と数学だけなら日本の大学生のトップクラスでしょう。